
氏名不詳の男性の肖像ミニチュア、ペトロネラ・デュノワのドールハウスより
作品情報
ストーリー
長い巻き毛の金髪のかつらに赤い上着、その上に灰青色のマント、首元をリボンで結んだリネンのシャツ。18世紀初めの裕福な紳士の装いです。描かれているのは象牙の上で、1700年ごろヴェネツィアの女性画家ロザルバ・カリエーラにならってミニチュア画家たちが用いるようになった素材です。淡い色の象牙が薄い水彩を通して明るく光るためでした。アムステルダム国立美術館はこの肖像を1700年から1724年ごろの作としており、1676年ごろに調えられたドールハウスそのものより新しいことになります。高さは五センチ足らずで、ホタテ貝の彫刻を施した金箔張りの菩提樹材の額に収められています。




