
Jacques-Louis David · PD
アルプスを越えるナポレオン
作品情報
ストーリー
1800年5月、ナポレオンは大軍を率いてグラン・サン・ベルナール峠を越え、イタリアのオーストリア軍に襲いかかった。この賭けは数週間後、マレンゴの戦いで報われる。実際の峠越えは遅く、つらいものだった。彼は灰色の外套にくるまり、ラバにまたがって、土地の案内人に導かれ、部隊より何日も遅れて山を越えた。翌年ダヴィッドが描いたとき、そうした現実はすべて消し去られている。ナポレオンが求めたのは荒馬の上で泰然としている姿だけで、モデルとして座ることは断った。古い肖像が似ているかどうか、誰も確かめはしないというのだ。こうして彼は棹立ちの駿馬にまたがり、マントを風になびかせ、山頂を指さす。足もとの岩には三つの名が刻まれている。ボナパルト、その上にハンニバルとカール大帝、かつてこの山を越えた将たちだ。これはサン=クルー宮殿のために描かれた一枚である。ナポレオンの失脚後、ブリュッヒャー麾下のプロイセン兵がこれを持ち帰り、今はベルリンの宮殿に掛かっている。




