
Caspar David Friedrich · PD
ノイブランデンブルク
作品情報
ストーリー
地平線に浮かぶ町はノイブランデンブルク、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒの両親の生地である。中世の市門と聖マリア教会の高い尖塔が、広大な空を背に鋭く切り立つ。フリードリヒはこれを1816年ごろ、ナポレオンとの戦争が終わってまもない時期に描いた。多くのドイツ人が、自分たちの町の中世の面影に共通のよりどころを見ていたころだ。画面はほとんど空が担っている。地平線に沿って燃えるような金の帯が走り、重い雲へと立ちのぼる。その下では小さな二つの人影が光のほうを向いている。夜明けか日暮れか、あえて見分けがつかないように描かれている。フリードリヒはこの稜線を記憶をたよりに幾度も描き返した。すでにドレスデンで、故郷を遠く離れて暮らしていたころのことである。




