平治物語絵巻 三条殿夜討巻

平治物語絵巻 三条殿夜討巻


作品情報

アーティスト
作者不詳
制作年
1275
技法
絵巻 1巻、紙本著色
種類
絵画
寸法
41.3 × 700.3 cm

ストーリー

平治元年十二月九日の丑の刻、西暦でいえば1160年1月の深夜、藤原信頼は数百騎を率いて、後白河上皇の御所である京都の三条殿に押し寄せた。源氏の棟梁、源義朝も行動を共にした。彼らは上皇を牛車に押し込め、御所に火を放った。それからおよそ百年後の13世紀後半、名も知られぬ絵師がこの一夜を約七メートルの絵巻に描いた。右から左へ繰り広げると、まず一台の牛車が現れ、門前では牛車と武者がひしめき合い、中ほどで炎上する御所をめぐって戦いが頂点に達し、最後に勝者たちが敗者の首を鉾に掲げて引き上げていく。この巻は、乱の全体を描いた一連の絵巻の一部だった。ほかに二巻が東京に残り、さらにもう一巻の断簡が伝わる。1880年代の初め、この巻は本多家の所蔵で、東京で哲学を教えていたアメリカ人アーネスト・フェノロサは、毎年開かれた旧大名家の宝物の展覧会でこれを調べ、写真に撮り、やがて買い取った。同じころフェノロサは、教え子の岡倉覚三とともに政府による古社寺の宝物調査にあたっており、その仕事は日本で最初の古美術保護の法律へとつながっていく。1886年、フェノロサはコレクションをボストンの医師チャールズ・ゴダード・ウェルドに売り、この絵巻は1911年、ウェルドの遺贈によって美術館に入った。

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