
Ivan Shishkin · PD
フィンランド湾岸にて(ナルヴァ近郊ウドリアス)
作品情報
ストーリー
1889年、ロシア各地で巡回展を開いていた写実派の画家集団、移動派の第17回展に、イヴァン・シーシキンは大きな油彩を二点出品しました。一点は、霧の立つ森で母熊と子熊たちが遊ぶ『松林の朝』で、のちにパーヴェル・トレチャコフが買い上げました。もう一点がこの絵、ナルヴァ近くのバルト海沿岸の眺めです。作家で批評家のピョートル・グネーディチは展評で、この二点によってシーシキンに栄誉の座が与えられるべきだと書き、地名を「イドリアス」と記しています。深い森の画家にしては珍しく開けた画面で、幅は1.5メートル近く、大部分を海と淡い空が占めます。野の道が平らな崖の縁に沿って続き、崖はその下の細い砂浜へ切り立って落ちています。




