
Peter Paul Rubens · PD
陽気な人々のいる公園の風景
作品情報
ストーリー
1630年代の初め、ルーベンスは外交の仕事から手を引きました。その数年前まで、彼はマドリードとロンドンを往復してスペインとイングランドの和平交渉にあたり、その働きで騎士に叙されています。アントウェルペンに落ち着いてからの10年ほどのあいだに描かれたのが、彼の風景画のほとんどです。多くは注文ではなく自分のために描いたもので、1640年に亡くなったあとに作られた財産目録にも、まとまった数が家に残っていたことが記されています。この庭の場面もその一つです。噴水や刈り込まれた植え込みのあいだで、着飾った男女が思い思いに過ごしています。支持体は木の板で、横幅は1メートルに欠けるほど。色は明るく、100年ほどのちのフランス絵画に出てくる社交の場面を先取りしているとも言われます。ウィーンの帝室のコレクションにこの板絵が記録されるのは、1781年からです。




