
トランプに興じるアルメニア人たち
作品情報
ストーリー
大きなろうそくが一本だけ部屋を照らし、そのまわりで男女がトランプをしながら夜を過ごしています。かしこまった雰囲気はありません。手前の男の一人は勝負よりも隣の女性のほうが気になる様子で、左の隅では老婆が黙々と糸を紡いでいます。
アムステルダム国立美術館は、服装から男たちをアルメニア人と見ています。決め手はアルメニア人男性がよく着ていた毛皮縁の上着で、ヴァンムールはそうした細部を丹念に描きました。イスタンブルのアルメニア人共同体は大きく、多くの家が商いで暮らしを立てていました。アルメニア商人はペルシアの絹のかなりの部分をスミルナのようなオスマンの港へ運び、そこでオランダの商人たちがヨーロッパ向けに買い付けていました。




