勝利のヴィーナスとしてのパオリーナ・ボルゲーゼ

勝利のヴィーナスとしてのパオリーナ・ボルゲーゼ


作品情報

制作年
1806
技法
カッラーラ産大理石
種類
彫刻

ストーリー

モデルはナポレオンの妹パオリーナです。1803年、彼女はローマ屈指の名門の当主カミッロ・ボルゲーゼと結婚し、翌1804年、夫がカノーヴァにこの像を注文しました。同じ年に兄ナポレオンは皇帝となり、パオリーナは皇女殿下と呼ばれる身分になっています。

寝椅子に身を横たえた彼女が手にするのは林檎です。トロイアの王子パリスが最も美しい女神に与えた林檎で、この像が勝利のヴィーナスと呼ばれるのはそのためです。顔は本人の肖像ですが、半ば裸の姿は女神として表されています。

カノーヴァは1808年まで制作を続け、仕上げに表面を丹念に磨き、蝋を塗りました。肌の温かみのある艶はこの蝋によるものです。完成後しばらく、ローマ市内のボルゲーゼ宮では夜、松明の明かりでこの像を見せていたと記録されています。

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