
Diego Velázquez · PD
茶と銀衣のフェリペ4世
作品情報
ストーリー
ベラスケスがマドリードの宮廷で仕えたフェリペ4世は、芸術を愛する一方、その治世にスペインの国力は傾いていった。この全身像で王は、銀糸の刺繍がびっしり施された茶色の衣装をまとって立つ。布地の煌めきを、ベラスケスは近くで見ると乱雑にも見える素早い筆で表しており、離れて初めて金銀の輝きに結ばれる。王が手にした紙には画家の署名が記されている。仕える君主への敬意を込めた、いわば作者の名刺だ。表情はどこまでも控えめで、権勢よりも倦んだような静けさが漂う。




