
近代ローマの景観画廊
作品情報
ストーリー
1757年、のちにショワズール公となるスタンヴィル伯は、教皇のもとに駐在するフランス大使としての任期を終えようとしており、ローマをそっくり持ち帰りたいと考えていました。ローマで最も名高い景観画家パンニーニは、そのために架空の画廊を描き上げます。大使は中央に腰掛け、まわりにはミケランジェロとベルニーニの彫刻が並び、壁という壁はパンニーニ自身が描いた近代ローマの景観で埋めつくされています。サン・ピエトロ広場、トレヴィの泉、スペイン階段、そのほか数十点です。ショワズールはこうした絵を四点注文しており、この一枚には左下の石の塊にパンニーニの署名と年記があります。その後、絵は大西洋を渡りました。1792年、ジャック=ドナシアン・ル・レ・ド・ショーモンが購入します。アメリカ独立戦争のあいだ、パリ郊外パッシーの屋敷にベンジャミン・フランクリンを住まわせた商人です。息子のジェームズはアメリカ市民となってニューヨーク州北部に移り住み、絵は一族の手を経てウィリアム・デイヴィスという人物に渡りました。彼は1834年、会員制の私設図書館ボストン・アセニアムにこれを売却します。アセニアムは1876年から美術館に貸し出し、1975年に美術館へ売り渡しました。




