
貴婦人の肖像
作品情報
ストーリー
この板絵は、絵画としてではなく調度品として台帳に載っている。番号22はフィレンツェ西のポッジョ・ア・カイアーノにあるメディチ家別荘の美術工芸品の列に属し、周囲の彫刻を施したトスカーナ製の額縁まで、17世紀の独立した作品として別に登録されている。国の目録は制作を1560年ごろから1570年ごろとし、アレッサンドロ・アッローリの工房の仕事とする。アッローリの工房は長年にわたりフィレンツェ宮廷に肖像を納め続けた。描かれた女性の名は定まっていない。メディチ家の肖像を網羅的に調べたカルラ・ランゲダイクは、工房が繰り返した構図の異本として、スペイン生まれのフィレンツェ公妃エレオノーラ・ディ・トレドだと読んだ。美術館側の題は貴婦人の肖像のままである。板の裏には黒で P. 96 と書かれ、その上から線が引かれている。




