
Rembrandt · CC0
男性の肖像(「競売人」)
作品情報
ストーリー
男が手にしている紙束に、署名と年記が描き込まれている。レンブラント、1658年。その1658年、アムステルダムではレンブラント自身の家財が債権者への支払いのために競売にかけられていた。19世紀の研究者たちはそこから、描かれているのはその競売を取り仕切った人物トマス・ヤコブス・ハーリングではないかと考え、この絵は「競売人」と呼ばれるようになった。メトロポリタン美術館は現在、その同定がレンブラントの版画に基づいていたこと、版画に描かれていたのは息子のハーリングであり、競売を担当したのは父のほうだったことを注記している。署名も同じ道をたどった。1982年のオートラジオグラフィー調査で、1650年代のレンブラント作品とは相容れない絵の具の扱いが確認され、以来この作品は、誰も名前を突き止められずにいるレンブラントの追随者の手によるものとされている。




