
Hans Holbein the Younger · PD
南ドイツの女性の肖像
作品情報
ストーリー
この板絵の裏には、王冠の下に CR の文字を配した焼き印があります。1649年に処刑されるまでこの絵を所有していた、イングランド王チャールズ1世の印です。一方、表の絵の作者名はなかなか定まりませんでした。1768年、ハーグの収集家ホーファールト・ファン・スリンゲラントのコレクションが売られた際、目録ではレオナルド・ダ・ヴィンチの作とされています。その後は、似た肖像画を描いた小ハンス・ホルバインの作とされてきました。現在マウリッツハイスは、かつてホルバインに帰属されていたとだけ記し、制作年を1520年から1525年ごろとしています。
女性が誰なのかもわかっていません。細かくひだを取ったブラウスの上に毛皮裏の上着をはおり、赤い紐で留めています。頭には、当時すでにやや古風になっていた頭巾とヴェールをかぶっています。南ドイツの町の女性たちが身につけていたものです。青い背景に、青白い顔がくっきりと浮かびます。




