手紙を持つ若い男の肖像

手紙を持つ若い男の肖像


作品情報

制作年
1518
技法
油彩、板
種類
絵画
寸法
85.5 × 66.5 cm

ストーリー

1518年、ロッソが当時働いていたフィレンツェの工房の主アンドレア・デル・サルトはフランスに滞在しており、その留守は町のほかの画家たちに仕事の機会をもたらしました。この肖像画はまさにその年のものです。日付は若者が手にした手紙に記されていて、1518年6月22日とあります。封蝋にはフィレンツェのユリの紋章が押され、指のそばの文字は、手紙を折りたたむと外側にくる部分なので、おそらく彼の名前でしょう。今のところ誰も読み解けていません。近くで見ると顔は素早い線を重ねた網目にほどけ、離れてはじめて生きた似姿にまとまります。下描きはまったく見当たらないようで、ロッソが実物を前に手早く描いたことをうかがわせます。彼の作と広く認められる五点ほどの肖像画のうち、正確に年代を特定できるのはこの一点だけです。

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