
Raphael · PD
アンドレア・ナヴァジェーロとアゴスティーノ・ベアッツァーノの肖像
作品情報
ストーリー
1516年の春、二人のヴェネツィアの学者がローマを通りかかっていた。左にいるのはアンドレア・ナヴァジェーロ。詩人で、このときちょうどヴェネツィアのサン・マルコ図書館の館長に任じられたばかりだった。その隣は友人の外交官アゴスティーノ・ベアッツァーノである。二人ともローマでのラファエロの周辺、作家や廷臣の集まりに出入りしていて、そこにはバルダッサーレ・カスティリオーネや詩人ピエトロ・ベンボもいた。同じ年の手紙には、友人どうしが連れ立って郊外へ出かける相談をしている様子が残っている。ラファエロはこの二人をベンボへの贈り物として描いた。ナヴァジェーロがヴェネツィアへ帰ったあとも、その顔を手もとに残せるようにである。二人を一枚の肖像に収め、語り合う途中のように向き合わせること自体、当時はまだ珍しい試みだった。




