
Piero della Francesca · PD
バッティスタ・スフォルツァの肖像
作品情報
ストーリー
バッティスタ・スフォルツァは1472年の夏、26歳ほどで世を去った。ウルビーノの領主が長く待ち望んだ男子の跡継ぎを、ようやく産んだ直後のことだった。この横顔はほぼ確実に彼女の死後に描かれており、そう知ると絵の見え方が変わる。厳格な真横の構えは古代の貨幣やメダルに由来し、統治者の顔立ちを永遠に留めるための形だ。肌はほとんど白く塗られている。当時の宮廷が好んだ貴婦人の色白さでもあり、同時に、描かれた人がもうこの世にいないことをそっと告げているのかもしれない。背後には彼女とフェデリーコが治めたマルケの丘陵が実際の風景として広がる。二人は二連画の折り目をはさんで、互いに向き合っている。板の裏面には、一角獣が引く小さな車に乗って凱旋する姿が描かれ、一角獣は古くからの純潔の象徴で、傍らのラテン語の詩句は、順境にあっても慎ましさを保った女性を讃えている。




