
Peter Paul Rubens · PD
カスパル・ショッペの肖像
作品情報
ストーリー
1611年、この肖像の人物はイングランド王ジェームズ一世を正面から攻撃する本を出した。カスパル・ショッペ、ラテン名スキオッピウス。ドイツ生まれの古典学者で、カトリックに改宗してローマ教皇庁に仕えた論客である。筆致があまりに激しかったため、英国大使ヘンリー・ウォットンと学者イサーク・カゾボンがそれぞれ反論を書き、王は彼の人形をつくらせて処刑させたとも伝えられる。
1614年にはマドリードの路上で英国大使の従者たちに襲われ、命を落としかけた。
ルーベンスがこの人物を描いたのは、そうした騒ぎが始まる前、二度目のローマ滞在のころで、ショッペはまだ三十歳前後だった。敵の多さに追われるように、1617年にはドイツを引き払ってイタリアへ移っている。




