
ヨハン不変公の肖像
作品情報
ストーリー
折りたたみ式の二連画は、ふつう夫と妻を組み合わせるものでした。ところがここでは、もう一枚の板に描かれているのは六歳の少年です。ザクセン公ヨハンは1503年、息子が生まれて二週間もたたないうちに、妻ゾフィー・フォン・メクレンブルクを亡くしていました。そこで1509年、クラナッハは父と跡継ぎを並べたのです。ヨハンはこの時まだ選帝侯ではありません。その位にあったのは兄のフリードリヒ賢明公で、ヨハンが継いだのは1525年のことでした。二枚は色で呼応しています。こちらでは黒い衣が緑の背景に映え、息子の板では緑が服に、黒が背景に移っています。公の衣には、白と金の結び紐の刺繍が何列も並んでいます。額縁は当初のものです。その内側の縁から絵具が見つかっており、クラナッハは板を額にはめ込んだ後で描いたことがわかります。




