
Jan Matejko · PD
カロル・ポドレフスキの肖像
作品情報
ストーリー
1882年、マテイコはポーランド絵画の第一人者で、王や戦いに満ちた巨大な歴史画に明け暮れており、同じ年に大作《プロイセンの臣従》を仕上げている。この小さな肖像はそれとは逆の衝動から生まれた。クラクフ旧市街を囲む緑地帯プランティを歩いていたとき、すれ違った男の顔に心を打たれ、その場で見知らぬ相手にモデルを頼んだのだ。ポドレフスキが、そんな高価な絵はとても買えないと言うと、マテイコは、あなたを描けるのは光栄なことだから代金はいらない、と答え、描き上げた絵をそのまま贈った。報酬をとらず、ただその顔を手元に残したかっただけだった。その後この絵は苦難の一世紀をたどる。1925年、ワルシャワ国立美術館が遺族から買い取った。第二次世界大戦中にオーストリアの城へ移され、のちにアメリカの個人コレクションに渡り、ワルシャワに戻ったのはようやく2006年のことだった。




