
Jacques-Louis David · PD
アデライード・パストレ夫人の肖像
作品情報
ストーリー
1791年ごろ、革命のさなかにダヴィッドはこの肖像に取りかかった。彼は筋金入りの革命家でありながら、描いた相手は穏健で王室に近い政治家の妻、アデライード・ド・パストレだった。彼女のかたわらの揺りかごには、生まれたばかりの息子が眠っている。1792年、ダヴィッドはこの一家と決別し、まもなく彼女は恐怖政治のもとで投獄された。絵は未完のまま残された。灰色の点描のような下塗りだけが置かれ、完成作に見られる滑らかな琺瑯のような肌はまだない。刺繍をする姿にするつもりだった針と糸さえ、夫人の手には収まっていない。




