
Peter Paul Rubens · PD
ミヒール・オフォフィウス(1570-1637)の肖像、スヘルトーヘンボスの司教
作品情報
ストーリー
差し出された手と、わずかに開いた唇。ルーベンスはこの修道士を、説教か議論の最中のような姿で描いた。黒い外套の下に白い修道服をまとうのはドミニコ会の装いで、モデルはアントウェルペンの聖パウロ修道院長ミヒール・オフォフィウスである。制作は1615年から1617年ごろ、スペインとネーデルラント連邦共和国の戦争が十二年休戦で止まっていた時期にあたり、肖像はおよそ1795年まで修道院に置かれていた。オフォフィウスはスペイン寄りの立場をとり、そのために高い代償を払う。1621年に休戦が終わってまもなく、共和国を旅していたところを捕らえられ、ハーグのビュイテンホフにある古い牢獄門、ヘヴァンゲンポールトに二年近く閉じ込められたのである。その門からマウリッツハイス美術館までは歩いて数分ほどで、1822年に国王ウィレム1世がこの肖像を美術館のために購入した。




