
ピエール・キュートの肖像
作品情報
ストーリー
パリのサント=アヴォワ通りで薬種商を営んでいたピエール・キュートの隣人は、フランス王家の肖像画家フランソワ・クルーエでした。キュートの薬草園は、界隈の外にまで名を知られていました。板に記されたラテン語の銘文が、二人の友情を伝えています。宮廷でクルーエが呼ばれていた名ジャネの作、無二の友キュートのために、1562年、43歳、という内容です。こうしてパリの商人が、宮廷人並みの扱いを受けています。重たげな青緑の絹のカーテンが引き寄せられ、襟と袖口には繊細なレース、黒い胴衣には細かな文様。そして卓上の手の近くには植物標本帳が開かれ、ページには平たく押されて乾いた植物が見えます。



