
スルタン・アフメト3世の肖像
作品情報
ストーリー
画面にはオランダ語で「デン・フローテン・ヘール」、つまり「大いなる君主」という書き込みと、五という番号があります。ヨーロッパではオスマン帝国のスルタンをふつう「大君主」と呼んでいました。ここに描かれているのは1703年から1730年まで在位したアフメト3世で、二人の従者とともに宮殿のそばに立っています。
この絵はジャン=バティスト・ヴァンムールがイスタンブルに構えた工房で作られたものです。いわゆる衣装本の伝統に属する作品で、スルタンとその一族から役人、兵士、聖職者まで、オスマンの都の身分や民族を人物像で並べ、外国人の持ち主にも誰が誰かわかるように一人ひとりに名前を添えていました。工房はこうした人物像を連作として制作しており、アムステルダム国立美術館はこの絵の年代を1700年から1737年のあいだと幅をもたせて示しています。同じ連作の四番はスルタンの母です。




