
Diego Velázquez · PD
オリバーレス伯公爵の肖像
作品情報
ストーリー
ガスパール・デ・グスマン、オリバーレス伯公爵は、寵臣として20年以上にわたりフェリペ4世のスペインを実質的に取り仕切った人物である。画家と同じセビーリャの出で、1623年にベラスケスを宮廷へ引き上げたのも彼だった。この胸像が描かれた1630年代の終わり、スペインは終わりの見えない戦争と、もはや帳尻の合わない財政に沈みつつあった。ここには甲冑も馬もなく、地味な黒い装いと白い襞襟、そして疲れて少しむくんだ顔があるだけで、数年前にベラスケスが描いた勝ち誇る騎馬の姿とはまるで別人に見える。この肖像のすぐあと、1643年に、王は彼から権力を取り上げ、マドリードから遠ざけた。




