ヴィンチェンツォ・カッペッロの肖像

ヴィンチェンツォ・カッペッロの肖像


作品情報

制作年
1587
技法
油彩、カンヴァス
種類
絵画
寸法
117 × 91 cm

ストーリー

ヴィンチェンツォ・カッペッロは1541年に没し、ヴェネツィアのサンタ・マリア・フォルモーザ聖堂に葬られた。その正面にはいまも彼の像が立つ。彼は幾度もヴェネツィア艦隊を率いてオスマン帝国と戦い、1538年のプレヴェザの海戦にも臨んだ。晩年には共和国の最高位の一つであるサン・マルコ財務官に就いている。ヴェネツィアは彼の死後も長く、その顔を求め続けた。ティツィアーノは彼を、白髭をたくわえ、甲冑に赤いマントをまとい指揮杖を持つ司令官として描き、その図像はいくつもの版で繰り返された。

この画布も、そうした死後の肖像の系譜に属する。ルーヴルは制作を16世紀最後の四半世紀、つまりカッペッロの死から少なくとも一世代のちとし、パルマ・イル・ジョーヴァネの作としている。かつての持ち主たちはティツィアーノの作と考え、1997年には研究者ウィリアム・リアリックがティントレットの作として発表した。モデルの名も一時は取り違えられ、1576年にガレー船を指揮した孫のニコロとされていた。1914年、収集家バジル・ド・シュリヒティング男爵の遺贈でルーヴルに入った。

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