
Jean-Léon Gérôme · PD
モスクでの祈り
作品情報
ストーリー
1871年ごろ、パリでは写真術と東方への旅が流行し、ジャン=レオン・ジェロームはスケッチ帳と写真乾板を携えてエジプトから戻った。この絵は現実の一瞬を写した記録のように見える。メッカの方角へ祈る信徒の列、場所はカイロのアムル・モスクで、642年ごろに建てられたエジプト最古のモスクである。だが描かれた光景は、特定の日や特定の儀式に対応するものではない。ジェロームは各地の写生と写真を組み合わせ、パリのアトリエでこの列柱の空間を組み立てた。従者を連れた高官から、ほとんど裸の行者まで、同じ床にひざまずいている。この絵は1887年、収集家キャサリン・ロリラード・ウルフの遺贈としてニューヨークに入った。




