
神殿奉献
作品情報
ストーリー
1638年、アントウェルペンの版画家パウルス・ポンティウスは、ルーベンスの下絵をもとに「神殿奉献」の版画を制作しました。ポンティウスはルーベンスと最も密接に仕事をした彫版師です。こうした版画によってルーベンスの構図はフランドルをはるかに越えて広まり、それから120年後、ヤネックはこの版画を土台にこの絵を描きました。ベルヴェデーレによれば、ヤネックは人物を描き足しています。これは彼の後期の作品によく見られる特徴で、当時は人物の多い画面が質の高さの証とされていたのです。場面はルカによる福音書に基づきます。マリアとヨセフが幼子を神殿に連れてくると、老人シメオンがその子を腕に抱き、救い主だと悟ります。ここでシメオンは天を仰ぎ、マリアは絨毯を敷いた段にひざまずき、ヨセフは律法の定める捧げ物である白い鳩を二羽抱えています。奥には七枝の燭台が立っています。美術館がこの絵を購入したのは2009年のことです。




