
預言者エレミヤ
作品情報
ストーリー
エレミヤは、エルサレムの陥落を自らの目で見ることになった預言者です。長年にわたって王たちに警告を続けましたが、紀元前6世紀の初め、バビロニアの軍勢が都を攻め落とし、神殿を焼き払いました。伝承は彼を、その破壊を嘆く詩「哀歌」の作者とし、彼は「涙の預言者」と呼ばれるようになります。
ミケランジェロは彼に涙を描きませんでした。玉座に沈み込むように座り、脚を組み、ひざに肘をついて、片手で口とひげを覆い、うなだれています。背後には小さな人物が二人、陰の中に立っています。彼の席は天井の祭壇側、祭壇の壁の上に君臨するヨナのすぐ隣で、描かれたのは1511年か1512年ごろです。
あまりに物思いに沈み、疲れ切って見えるため、これをミケランジェロ自身の肖像と読む書き手もいます。とはいえ彼自身の書いたものにそうした記述はなく、玉座の下の銘板には、はっきりとヒエレミアスの名が記されています。




