
Vincent van Gogh · PD
アニエールのラ・シレーヌ・レストラン
作品情報
ストーリー
オックスフォードのアシュモレアン博物館にあるこの絵は、1887年、パリの北西にある郊外の町アニエールで描かれた。当時のアニエールはセーヌ川沿いの行楽地で、日曜日になるとパリの人々がボート遊びに訪れ、川べりの手頃な料理店で食事をした。フランス語で「人魚」を意味するレストラン・ド・ラ・シレーヌもそうした店のひとつで、ファン・ゴッホはこの年、同じ店を二度描いている。オルセー美術館の作品では建物の正面に近づいているが、こちらでは距離をとり、手前の草地越しに店を眺めている。草地は黄色と緑の短い筆触で埋め尽くされ、麦わらのようにも見える。絵はその後、長い旅をした。1901年にはすでにパリの所有者の手にあり、1921年にはコペンハーゲンのデンマーク人収集家クリスチャン・テッツェン=ルンドのもとにあった。ベルリンの画商を経て遅くとも1929年にはアルポート家に入り、オックスフォードに移り住んだエーリヒ・アルポート博士が1972年に博物館へ遺贈した。




