
Hans Memling · PD
キリストの復活
作品情報
ストーリー
1857年3月、パリでミラノの版画商ジュゼッペ・ヴァラルディのコレクションが競売にかけられました。その目録に載った小さな三連祭壇画の作者名は「ジャン・ヘメリング」。当時よく使われたメムリンクの綴りです。のちの売立目録によれば、この作品は18世紀にはヴェネツィアのティエポロ伯爵家のものでした。このときは買い手がつかなかったらしく、ルーヴルは1860年、ヴァラルディの甥の売立で購入しています。これはその中央パネルで、1490年頃の作。赤いマントのキリストが十字架の旗を手に墓から歩み出し、天使が石の蓋をずらし、鎧の番兵たちは眠りこけたり身をすくめたりしています。背後の丘には空になった三本の十字架が立ち、アーチの上では石像のような幼子たちが葉と果物の花綱を支えています。




