
Didier Descouens · PD
アンジェリカを救うロジェ
作品情報
ストーリー
1841年、アングルは六年間務めたローマのフランス・アカデミー院長の職を終え、ヴィラ・メディチを離れてパリへ戻った。この小さな絵の右側の岩には、署名とともにその年、1841年の年記が入っている。ただ、描かれたのがイタリアを発つ前か、フランスに帰ってからかは分からないと、モントーバンの美術館は率直に認めている。主題はイタリアの詩人アリオストの叙事詩『狂えるオルランド』から取られた。上半身が鷲、下半身が馬の怪獣ヒッポグリフにまたがった騎士ロジェが海の怪物に槍で襲いかかり、そのそばで裸のアンジェリカが岩に縛られている。アングルはこの場面を1819年にすでに描いていた。横幅二メートル近い大作で、国王ルイ18世のために買い上げられ、現在はルーヴル美術館にある。こちらは高さ50センチ余りの縮小版で、画家の生まれ故郷モントーバンの町が1844年に公売で購入した。




