
Bartolomé Esteban Murillo · PD
聖母に読み方を教える聖アンナ
作品情報
ストーリー
背景に注意すると、この場面が家のなかではないことがわかる。柱と手すりの並ぶ建築は、どの部屋のものでもない、どこでもない場所である。それでいて手前の出来事はまったく日常的で、母は縫い物を脇に置き、娘に本を見せて字を教えている。母は聖アンナ、娘は幼いマリアで、話の出どころは、聖母の幼年期を語る外典の書である。セビーリャの画家たちはこの主題を繰り返し描いた。ムリーリョがこの一枚を仕上げたのは1655年ごろ、画面の高さは219センチある。上方では光が割れて開き、そこから二人の天使が花冠を持って降りてくる。




