
Andrea del Sarto · PD
少年洗礼者聖ヨハネ
作品情報
ストーリー
1523年、ペストがフィレンツェを襲い、アンドレア・デル・サルトは家族とともに市の北、ムジェッロの丘へ逃れて流行が去るのを待った。ちょうどそのころ、彼はフィレンツェの収集家ジョヴァン・マリア・ベニンテンディのためにこの少年洗礼者ヨハネを描いた。ポントルモやフランチャビージョの板絵も並ぶ、装飾を凝らした控えの間の中心を飾る一枚である。ヨハネは荒野にただ一人立つ少年の姿で、駱駝の皮を半ばまとい、しるしである細い葦の十字を手にしている。ほかの画家は痩せ細った苦行者を好んだが、デル・サルトは温かく、ほとんど官能的とさえいえる肉体を与えた。短い間その工房で学んだヴァザーリは、色づかいの申し分ない軽やかさゆえに、彼を「誤りのない画家」と呼んだ。




