
Peter Paul Rubens · PD
福音記者聖ヨハネ
作品情報
ストーリー
手にした聖杯が、この人物を福音記者ヨハネだと告げている。毒を盛った葡萄酒を差し出されたヨハネが、それを祝福してから飲んだという言い伝えにもとづく持ち物である。この板絵は、ルーベンスが1610年から1612年にかけてアントウェルペンで描いた使徒連作の一枚で、無地の背景に半身像を置く形式をとる。工房は当時よく動いていた。1609年にオランダとのあいだで休戦が成立し、市内の教会がふたたび祭壇画を注文できるようになっていたからである。この使徒たちは、やがてスペインへ渡った。連作はフェリペ3世の寵臣レルマ公の所蔵となり、いまもその大半がプラド美術館にまとまって残っている。




