
Diego Velázquez, Saint Paul, 1618. Wikimedia Commons. · PD
聖パウロ
作品情報
ストーリー
1619年ごろ、ベラスケスはまだ20歳にもならず、のちにマドリードで国王の宮廷画家になる前のセビーリャで制作していました。ここに描かれた使徒は、遠い天上の聖人ではなく、街で見かけるような一人の男で、実際の人物をモデルにしたと考えられています。聖パウロは暗い背景の前に座り、鋭い横からの光がその顔と、まるで石を刻んだように重く畳まれた外衣の襞を浮かび上がらせています。手には一冊の書物を持っています。画面の左上には、ただ「S. PAVLVS」という銘が記されています。こうした飾り気のない写実を、若きベラスケスはカラヴァッジョの絵画から学び、スペインへもたらしました。この絵はバルセロナのカタルーニャ美術館にあります。




