
Paul Signac · PD
サモワ、習作第8番
作品情報
ストーリー
1899年、シニャックは『ウジェーヌ・ドラクロワから新印象主義へ』を出版している。色を分けて置く描き方を、思いつきではなく筋の通った方法として説明した本で、のちにマティスら若い画家たちが読むことになる。
その同じ年、彼はパリの南東、フォンテーヌブローの森に接するセーヌ川沿いの村サモワに通い、川べりの小さな油彩を番号を振って描いていた。これはその八番目にあたる。画面は27センチ×35センチほどしかない。
大きな画布はかならずアトリエで組み立てる人だったので、戸外で描かれるのはこうした習作と水彩に限られる。住まいは1892年から地中海のサン=トロペにあり、そこと往復しながら、セーヌのこの一帯を1900年前後の数年にわたって描き続けた。




