
サミュエル・アダムズ
作品情報
ストーリー
1770年3月5日、キング・ストリートでイギリス兵が群衆に発砲し、五人の男性が命を落としました。翌6日の朝、サミュエル・アダムズは町民集会の委員会を率いて総督代理トマス・ハッチンソンのもとに乗り込み、軍隊を町から撤退させるよう迫ります。ハッチンソンは折れ、連隊は港内のキャッスル島へ移されました。アダムズ自身、この日を生涯最高の瞬間と考えていました。コプリーがおよそ二年後に描いたのは、まさにこの対決の場面です。アダムズは国王ウィリアムと女王メアリーがマサチューセッツに与えた特許状を指さし、そばには印章が置かれています。もう一方の手に握る紙には、今も読める見出しがあり、それは「ボストン町の訓令」です。飾りはいっさいありません。地味な赤茶色の上着、ボタンが二つ外れたままのベスト、光が当たるのは顔と手だけです。伝承によれば、注文主はアダムズの盟友だった裕福な商人ジョン・ハンコックで、絵は愛国派の会合が開かれたビーコン・ヒルのハンコック邸に掛けられていました。やがて版画が作られ、その姿は広く知られるようになります。1841年、アダムズの孫がこの絵をボストン市に売却しました。




