
サン・カッシアーノ祭壇画:バーリの聖ニコラウス(左断片)
作品情報
ストーリー
1087年にバーリの船乗りたちの手で南イタリアへ遺骨が移されたミュラの司教、聖ニコラウスは、ここではすぐに見分けがつく。閉じた本を手にし、その上に金の球が三つ載っている。貧しい男の娘たちが嫁げるよう、窓からこっそり投げ入れたと伝えられる三つの金袋である。アントネッロは彼を、こわばった金のコープをまとう、どっしりとした厳しい顔の老人として描いた。
隣の横顔の若者は、名指すのがもっと難しい。美術館がこの断片につけた題名は聖歌隊の少年と言い、復元された祭壇画全体の記録では疑問符つきで聖アナスタシアとされ、ほかの研究者はマグダラのマリアと見てきた。縦56センチ、横35センチほどのこの断片は、画面の左下にあたる部分である。




