
Rembrandt · PD
帽子と二本の鎖を身につけた自画像
作品情報
ストーリー
金の鎖は、当時、君主が認めた画家に与える褒美でした。レンブラントがそれを受け取ったという記録は残っていません。それでもこの自画像の彼は、黒いベレー帽に毛皮の襟をつけ、短い鎖と長い鎖の二本を胸に掛けています。描かれたのは1642年か翌年ごろです。2022年にこの絵を迎えたリスボンのグルベンキアン美術館は、この装いが、1572年に出版された二枚の版画に描かれた15世紀の画家ディルク・ボウツとロヒール・ファン・デル・ウェイデンの姿と同じだと指摘しています。昔の巨匠たちへの敬意を込めた装いとも読めます。この板絵は長く真筆かどうかを疑われ、1990年には工房作とされたこともありましたが、1994年の年輪年代測定で、板の材がレンブラントのほかの四枚の板と一致することが分かりました。





