
Paul Klee · PD
セネキオ
作品情報
ストーリー
パウル・クレーがこの頭部を描いたのは1922年、ワイマールにできて間もない美術・デザインの学校バウハウスで教えていた頃です。彼は顔をほぼすべて幾何学的な形でつくり上げました。頭は一つの円で、その中に橙・桃・黄・白の四角や三角が並び、道化師の衣装のひし形模様のようです。二つの赤い点が目の代わりを務め、片方がもう片方より少し高く、口は一本の単純な線で示されています。このわずかなずれだけで、顔は物問いたげにも、どこか茶化すようにも見えてきます。題名はある役者を指し、ドイツ語の副題「Baldgreis」は、もうろくしはじめた老人を指します。絵そのものは一辺わずか四十センチ余りにすぎません。



