
ローマの廃墟のそばの羊飼いたち
作品情報
ストーリー
1795年1月、革命フランスの軍隊は凍った川を越えてネーデルラント連邦共和国に攻め込み、総督ウィレム5世はイギリスへ逃れた。絵画は置き去りにされた。フランス軍はそれらをパリへ運び、ルーヴルに新しくできた国立美術館に収めた。ベルヘムのこの作品もその中にあった。戻ってきたのは、ナポレオンが敗れた1815年のことである。1816年には、バイテンホフのこの建物に置かれた王立絵画館に加わり、1822年には池の向こう側のマウリッツハイス美術館へ移った。
ベルヘムは1661年の年記とともに署名している。茂みに覆われた巨大な廃墟の崩れたアーチの下を、牧人たちが家畜を連れて浅い流れを渡っていく。ラバに乗った若い女が牛に手を伸ばし、白いヤギと犬が水をはね上げ、右手の岸では男が杖を手に休んでいる。いまこの絵はマウリッツハイス美術館の所蔵品として、1816年に初めて掛けられたウィレム5世ギャラリーに再び展示されている。




