
Jan van Eyck / Hubert van Eyck · PD
歌う天使たち
作品情報
ストーリー
ヘントの祭壇画が完成したのは1432年。この頃、ブルゴーニュ公フィリップ善良公の宮廷礼拝堂は、ヨーロッパでもっとも進んだ多声音楽を鳴らしていた。ファン・エイクはその宮廷に仕える画家でもあった。
この板に描かれているのは、譜面台を囲んで立つ八人の歌い手である。錦の重い祭服をまとい、翼はない。それでも昔から天使として数えられてきた。
音楽学者たちは、一人ひとりの口の開き方を手がかりに、誰がソプラノで誰がテノールか、どの声部を担当しているかを読み取っている。眉のよせ方や表情の違いからも、声の重なる多声の曲を歌っていることが分かる。ただし譜面台の上で何が開かれているのかは、いまも特定されていない。
祭壇画の上段の修復はまだ続いていて、2026年中の完了が見込まれている。




