
オフリドの聖ナウムと生涯の諸場面
作品情報
ストーリー
中央に立つのはオフリドの聖ナウムで、周囲を囲む小さな場面がその生涯を一こまずつ物語っています。イコンならではの語り方です。ナウムは900年ごろに生き、スラヴ人に文字を与えた兄弟、キュリロスとメトディオスの弟子のひとりでした。その伝道のあと、彼はオフリド湖のほとりに落ち着いて修道院を建て、その墓は、とりわけ心の病の癒やしを願って人々が訪れる場所となりました。このイコンには1850年という年が記されており、その時期が意味を持ちます。作られたのはブルガリア民族復興の時代で、これら初期のスラヴの師たちの記憶が、オスマン支配の下に生きる人々にとって、ふたたび誇りとまとまりの源となっていました。縁の場面は、字の読めない見る者にも、聖人の生涯のすべてをひと目でたどらせてくれたのです。




