
夏
作品情報
ストーリー
1620年代のオランダでは、季節の絵を対で買い、夏の小さな風景画と冬の風景画を並べて掛けるのが好まれました。ヤン・ファン・ホイエンは初期にこうした対を22組ほど描いており、1625年の年記があるこの円形の板絵は、そのひと組の夏の側です。同じ年の冬の対作品も、アムステルダム国立美術館が所蔵しています。画面のすべてが好天を物語っています。井戸のある農家の脇に葉の茂った大木がそびえ、馬に乗った男が道で足を止めて人々と話しこんでいます。その先では渡し舟が荷車を乗せて川を渡り、風車と村の教会の塔へ向かっています。高い木と語らう人々は、飾らないオランダの田園をいち早く描いた師エサイアス・ファン・デ・フェルデから受け継いだものです。この板絵はサンクトペテルブルク、パリ、ロンドンのコレクションを経て、1958年にアムステルダムへ来ました。



