ひまわり

Vincent van Gogh · PD

ひまわり


作品情報

制作年
1888
技法
油彩・カンヴァス
種類
絵画
寸法
92.1 × 73 cm

ストーリー

東京・新宿のSOMPO美術館にある《ひまわり》は、ゴッホが翌1889年に描いた繰り返しのひとつで、そのもとになったのがこのロンドンの一枚です。原画が描かれたのは1888年8月の終わり、南仏アルル。画家ポール・ゴーギャンを「黄色い家」に迎えるため、ゴッホは客間に飾るひまわりを描き続けていました。弟テオには、緑がかった黄色を背景にした14本の花束だと書き送っていますが、ナショナル・ギャラリーの数えでは15本あり、固いつぼみから、花びらを落として種をつけたものまで並んでいます。

花も壺も壁も黄色です。濃いオレンジ色のオーカーから緑を帯びた淡い黄色までを使い分け、境目には細い青の線が引かれています。壺を上下に分ける線も青で、同じ青で壺に「Vincent」とだけ署名しました。

10月にやって来たゴーギャンの部屋には、この絵が掛けられました。年末にアルルを去ったゴーギャンは、ほかでもないこの一枚を欲しがり、黄色地のひまわりはフィンセントらしさが完璧に表れた一ページだと書いています。ゴッホは描き直して渡すと応じつつ、テオにはひまわりを夫婦で手元に置くよう勧めました。

その言葉どおり、絵は兄弟の死後も、テオの妻だったヨハンナ・ファン・ゴッホ=ボンゲルの家に30年以上掛けられていました。1924年にロンドンのナショナル・ギャラリーから譲ってほしいと頼まれると、彼女は貸し出しを申し出て、毎日見てきた絵と別れるのはつらいと書いています。それでも最後は、フィンセントの名声のための犠牲として売ることを選びました。近代絵画を買うためのコートールド基金で購入された絵は、まずミルバンク、現在のテート・ブリテンの建物に展示され、1961年にトラファルガー広場のナショナル・ギャラリーへ移りました。

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