
スザンナと長老たち
作品情報
ストーリー
この物語は『ダニエル書』への補遺に由来する。二人の長老が水浴するスザンナをのぞき見し、言いなりにならなければ死罪にあたる姦通の罪で訴えると脅す。レーニが描くのは、彼らが彼女の不意を突く瞬間だ。ひとりは彼女の衣を引っぱり、唇に指を当てて黙れと命じ、もうひとりは手を伸ばす。彼女は黄色い布をつかんで身を隠そうとしている。男たちの肌は衣とほとんど同じ赤みがかった橙色で、スザンナの肌は淡いクリーム色だ。
その十年ほど前、若いレーニを指導したボローニャの画家ルドヴィコ・カラッチが同じ主題を描いており、二つの絵には共通点が多い。どちらでもスザンナは右側で衣を引き戻し、赤と橙の衣の男たちは左側で石の欄干越しに身を乗り出し、肌の色も同じように対比されている。この絵は長いあいだ、同じくロンドンにあるレーニの『ソドムを去るロトと娘たち』の対作品と考えられていた。しかし1984年の洗浄で、より後の時期の筆致が現れ、二点はもともと対として描かれたものではないらしい。




