
Michelangelo · PD
スパンドレル:ヨシヤ、エコンヤ、シャルティエル
作品情報
ストーリー
ヨシヤ、エコンヤ、シャルティエルのルネッタの上では、天井が三角形にくぼんだ区画、スパンドレルをつくっている。ミケランジェロはここにもキリストの祖先たちを描いた。「大洪水」の区画の隣にあり、最初の作業期の早い段階、最初期に描かれたものの一つだ。ここには名前が書かれていない。この一家はふつう、エコンヤとその妻、息子シャルティエルとされる。
下のルネッタの人物たちのように腰掛けに座ってはいない。夜のような暗い背景の前で、むき出しの地面に身を横たえている。手前のエコンヤははだしで、こちらに背を向けて半ば身を起こしたまま眠っている。黄色いシャツに、足首で締まった白いズボンが暗がりのなかで際立つ。その後ろで妻が緑の敷物に座り、白い布を頭にかぶって、息子と頬を寄せ合うように抱いている。ヴァチカン美術館は、この一家の姿を、祖先たちを約束の地へ向かう「旅人」「寄留者」と呼んだ聖パウロの言葉と結びつけている。当時ヘブライ人への手紙はパウロの書簡と読まれていた。場面全体はわずか二日で描かれ、八つのスパンドレルすべてと同じく、下絵は穴あけと粉打ちで漆喰に写された。




