
Bartolomé Esteban Murillo · PD
聖母の聖イルデフォンソへの出現
作品情報
ストーリー
高さは309センチ、見上げる大きさである。中央では聖母が、ひざまずく司教の肩にカスラを着せている。カスラはミサで司祭が一番外に着る祭服で、ムリーリョはこの布に画面でいちばん手をかけ、色と織りの厚みを描き込んだ。天の側と地の側をつないでいるのがこの一枚の布だからである。司教は7世紀トレドの大司教イルデフォンソで、聖母の終生処女性を擁護する書を著した人物とされる。制作は1655年ごろ。画面には多くの人物が配されるが、視線が中央の授与から逸れることはない。右手の群れのなかには、火のともった蝋燭を持つ老女が立っている。




