
キリストの洗礼
作品情報
ストーリー
レーニがこの絵を描いたのは1622年か1623年ごろ、ボローニャに住むフランドル出身の銀細工師ヤン・ヤコブスの注文によるものでした。絵はイタリアに長くはとどまりませんでした。ヤコブスは1623年にこれをネーデルラントへ持ち帰り、数年のうちにイングランドの買い手へ転売されています。1649年、ハプスブルク家のコレクションに入りました。場面はぎりぎりまで切り詰められています。ヨルダン川のほとりでキリストが身をかがめ、ヨハネが小さな杯で頭に水を注ぎ、背後では天使たちが衣を用意して待っています。上方では、開いた天から聖霊の鳩が降りてきます。色彩は、二つの白い裸体のまわりで、赤、黄、青の三原色にほぼ絞られています。美術館は、この静かで均衡のとれた構図の手本としてラファエロを挙げています。カンヴァスはいつの時代にか左右とも切り詰められ、いま目にする画面はレーニが納めたものより細くなっています。




