
Peter Paul Rubens · PD
1601年9月27日、フォンテーヌブローでの王太子誕生
作品情報
ストーリー
表題の出来事が起きたのは1601年、フォンテーヌブロー宮殿でのことだ。マリー・ド・メディシスが男子、のちのルイ13世を産み、フランスはようやく正統な世継ぎを得た。だがルーベンスがこの場面を描いたのは20年以上のち、1622年ごろで、王妃がパリに新築したリュクサンブール宮殿のために注文した24点の連作の一つである。そのころ母とこの息子は長く対立していて、連作全体は彼女の生涯を輝かしい勝利の連なりとして語るよう仕組まれていた。だから画面に家庭的な気配はない。マリーは女神のように玉座につき、正義の女神をはじめとする人物が新生児を世話し、豊穣の角が果実をこぼす。その果実はまだ生まれぬ子どもたちを指している。王朝を支えるこの嬰児は、そのまま寓意の女神たちの手に抱き取られていく。




